春の上野散策 ~ エゴン・シーレ展、上野動物園とソメイヨシノ

 春爛漫、とまではいかないけれどソメイヨシノが例年より早く咲いた今年の春、ようやくエゴン・シーレ展へ - ウィーンが生んだ若き天才、というだけあり見応えある作品の数々、でした。

 訪れたこの日は、祭日真っ只中、久し振りの花見を楽しもうと上野は訪れた人々でごった返しの様相。そして私は予約した美術館入館時間より早めに上野へ行き、公園内のスタバでコーヒーでも楽しもうと思いきや、長蛇の列で諦める羽目に。

 思案した挙句、シーレ展が開催されている東京都美術館裏手にひっそりと佇む上島珈琲へ行ってみると、こちらは程よく空いており、しかも2階席の窓からは桜の木々も見渡せるというシチュエーションで、却ってこちらのコーヒー店の方でよかったかも。それにしても、昨今の物価高のあおりを受けてか、レギュラーコーヒー1杯530円ってのにはちょっと驚いた。


 桜は咲いたけれど、その後、天気には恵まれない日々でこの日もあいにくの曇り空。

 シーレの作品は勿論よかったのだけれど、今回予習し過ぎてというか、TV番組で割りと沢山シーレ展の特集が組まれており、それをがっつり観てしまっていたせいか、それらの作品をなぞるというような形になってしまった。普段ならTVでちょい見せ、そして展示会場でがっつり観る、というような形なんだけど、今回は展示されていた作品が殆どTVで紹介されていたような。とは言え、私はかなりこのエゴン・シーレという作家が好きなので、今回沢山の作品を観る事ができてよかった。

 メインビジュアルにもなっていた「ほおずきの実のある自画像」 - それに桜も添えて、ぱしゃりと1枚。


 さて、展示会場を後にし、上野駅周辺で何か軽く食べて帰宅の途に着こうかと思い歩いていると、上野動物園無料開放日の文字が - どうやらこの日は無料らしい。お腹は空いていたのだが、上野動物園はこれまで入ったことなかったので、折角なので入場してみることに。

 入って直ぐ目に飛び込んできたのは・・・動物ではなくそれはタイの寺院!寺院というかタイの寺院風の東屋ですね。それにしても上野動物に入るといきなりタイとは驚いた。

 さて、早速園内を散策 - 思っていたよりも広い。何と言っても地元・長崎の諏訪神社横に取って付けたような小さな動物園があるのだが、規模はそれよりも大きいにしても、何となく雰囲気は似たようなものを勝手に想像していたのだけれど、思っていたよりも広大で、まさか東京のしかも上野にこんなにも本格的な動物園があるってのにまず驚いた。

 動物園と言えば、これまで訪れたのは佐世保のサファリパークとか、北海道の旭山動物園くらいで、わたし的にはあまり縁がないもの。人それぞれだけど、やっぱり日本に勝手に?連れてこられた動物の事を思うとそれ程純粋な気持ちで楽しんで見る事が出来ないってのが、動物園をあまり訪れない理由の1つなんだけれど、まぁそんな中でも勿論幸せに暮らしている動物も多く居るのは事実でもあり、一概にいい悪いは一言では言えないというのもあったり、ですよね。

 園内は無料のせいもあってか割と賑わっておりました。それにしても春うららで動物たちも眠いのか、白熊もアザラシも居眠り中・・・。夢を食べ過ぎた獏も獏だけに爆睡中でした。

 ゴリラも見たかったのだけれど、ゴリラは何故か大人気の長蛇の列で諦め、園外へ - 外に出ると花見のお客さん達で大賑わい - 何と言っても外で飲んだり出来る花見は3年振り - そりゃ、みんな楽しむ訳で、日本にも段々と日常が戻りつつあるなぁと実感。

 帰り道、ふらりと見つけた台湾の豆花屋さんで最後、私の好きな芋圓豆花を食し、やっぱり久し振りに台湾にも行きたい熱が急上昇、そんな春の1日であった。

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