朝7時頃、石垣の宿を出る。1週間旅した八重山とも今日でおさらばだ。10時10分石垣発の飛行機に乗り、旅の最終目的地の那覇へ。折しもこの日、5月4日に梅雨入りした那覇、つまりは梅雨入りと同時に私は那覇入りした訳である。
出発前に降っていた雨も那覇空港に到着する頃には止んでくれ、ここ那覇も石垣同様に上空からの眺めが素晴らしかった。
石垣島から那覇へは1時間のフライト、あっという間だ。嘗て石垣島から”かりゆし号”という船に乗り込み1日掛けて那覇まで移動した事があるのだが、最早それも懐かしい記憶だ。
那覇へは観光というよりも横浜から移住した友達が暮らしているのでその友達に会いに来たというのが今回の旅の目的だ。
空港で早速その友達と合流し、そのまま彼の運転する車で宜野湾へ。ここで一緒に昼食を取り、この日15時からお店を空ける予定の友達は那覇へと戻り(因みに友達は夫妻で飲食店を経営している)、私は宜野湾からちょっと先のコザ - パルミラ通り - まで車で送ってもらい、その辺りをぶらぶらする事とした。因みにパルミラと聞くとシリアにある遺跡を思い浮かべるが、何か関係しているのだろうか。
とまぁ、そんな事を思いつつ、パルミラ通りに到着してみるとそこは実に異国情緒感溢れる通りで、ぶらぶらと歩くだけで楽しい街であった。
この辺りはイメージそのままのコザ、と言った感がする。しかし、お昼なのかやっているお店はまだ少なく、まだ賑わいに欠けている気がしないでもない。パルミラ通り周辺をぶらっとしつつそのままコザ十字路まで歩く事とした。歩いて30分ほどの距離であるが、この辺りでやはり梅雨入りした沖縄らしく雨が降り始めた。
どうも今回の旅は雨に祟られる日が多いような気がする。思えばもう4日位太陽を見ていない、そんな気がしないでもない。
コザ十字路への道は何て事ない国道の道を延々と歩く。途中小高い丘から眺めた景色、そして十字路近くの路地の雰囲気など、私が20年位前に那覇近郊で見たような何だか懐かしい風景が時折広がっていた。今思えばあれから那覇の風景も随分と変わったものだ、なんて感傷に浸りつつコザ十字路に到着。相変わらず雨は止みそうにない。
コザ十字路近くには銀天街という商店街が広がっており、それなりに古きよき商店街と言った感じでもあったけど、ここもまだお昼のせいなのか、開けていないお店が多かった。
そういえば私の友達がコザは夜のネオンがいいんですよ、なんて言っていた事を思い出したが、このままネオンが灯る時間までここに居るのは長すぎるという感じもするし、ここいらでバスに乗り那覇市内に戻る事とした。
那覇市内に戻り、平和通りあたりをぶらぶらと。那覇も何度も来ているのだが、入り組んでいるのか、色々と建て替えも進んでいるのか未だにイマイチ土地感をつかめない。石垣島の町中とは全然違った雰囲気で、那覇の国際通り周辺はどちらかと言うとアジア - タイのバンコク -のような感じもする不思議な町である。
シャワーを浴び1日の疲れを落とし、暫く部屋で休憩したあと、国際通りからほど近い竜宮通り社交街へ
ここには、先に書いた私の友達が2020年にオープンした自然派食堂タマテバコがある。今回初訪問である。私も普段からどうせ口にするならと体によいものを食べるようにしているので、そんな食事が那覇市内ででもできるのが嬉しい。
店内に入るとL字型のカウンターには既に3名ほど、テーブル席は満席の賑わいだ。軽く言葉を交わしお任せで色々作ってもらう事とした。注文した後にどんなメニューがあるんだろうかと目の前にあったメニューをパラパラとめくると、「あ、これ食べたいな」と思うものが2,3品あった。しかしまぁお任せにしちゃったし、今回はお任せいいや、と思い直し食事が出てくるのを待っていると出てきた品々は見事に私が食べたいな、と思っていたもので驚いた、というよりも何だか嬉しかった。
これぞ、以心伝心、というか長年の付き合いなのであろうか。
もっと色々食べたかったけど、ひとまずお腹を満たす程度にし、お店クローズ後、一緒に那覇の町に出て久々の再会に乾杯。八重山は八重山で勿論よかったけど、がらったと変わった那覇も那覇で勿論いい夜だった。
因みにお店のページはこちらですので那覇に行った際はぜひ足を運んでみてください。
自然派食堂 タマテバコ
おまけ写真 - 久々に見た2千円札と翌朝食べたちまき
2千円札のデザインはとても素敵でもっと流通してもいいとも思うのだけど、やはり千円札と間違いそうである。そして、那覇滞在中の朝食は台湾人の方が作るちまきだったのだけど、このちまきが抜群に美味しかった。