”さるく”とは長崎弁で(”歩いて”なんかが頭に付くと”さらく”になったりするような。)、”町をぶらぶら歩く”とか”うろうろする”と言う意味であるけど我々世代ではあまり使わないような言葉。で、どちらかと言うともう少し上の世代 - うちらの父親の代の人なんかが使う言葉で、「歩いてさらきよったっさ。(ぶらぶら歩いて回っていたという意)」みたいな感じで使う。
小さい頃はあまり聞いた事のなかった言葉だけど、ここ十数年前位から「長崎さるく」と言う名の町歩きツアーなる団体が観光客を引き連れて町歩きツアーを始めたり、2006年に「長崎さるく博」なる地方博があったりして、”さるく”という言葉は一気に市民権を得てきたような気がする。 - で、結局のところ、私は未だに地元に帰っても「さるく」という言葉を使った事はないのだけれど。
2020年、今年は叔母さんの初盆という事もあり、長崎に帰省してきた。お寺に行ったり、お墓参りをしたり、精霊船を流したり - と、割と色々忙しかった訳でもあるが、その合間合間にも写真を撮ってきました。
いわゆる観光地巡り写真ではなく、地元民目線で撮ってきた写真をいくつかご紹介します -
行きの飛行機の中はがらがら。台風5号の影響で、着陸できない場合は東京に引き返すという条件付きでのフライトでしたが、無事着陸。関東では日々青空しか見ていなかったので、久々の曇り空、というよりも到着後は土砂降り、でした。
2日目も天気はあまりぱっとせず、朝から雨でしたが昼頃からぼちぼち雨も上がり、蒸し暑い天気に。近所の神社に行ったら(実に中学生の頃以来の訪問だったかも)、神社近くに製作中の精霊船を発見し、「あぁ長崎のお盆だなぁ」と思ったり、そして神社の手水場には風鈴が飾ってあり何とも涼しげでした。
それにしても長崎の町もそうだけど、うちの近所には猫が多くいつも癒されます。
3日目、やっと快晴。真っ青な空に映える花々、電柱に絡まった蔦が何やら凄い事になっていますが、空にはいつものようにトンビだって飛んでいます。
この日はお寺へ。大阪の叔父さんとも久し振りの再会でした。
お寺の後は町を歩いて(それこそ、さるいて)、ぶらぶらと町歩き、しかりあまりにも暑すぎた為、涼を求め電車に乗り長崎駅へ - 何やら駅前に不思議な龍のオブジェを発見。
あまりにも暑かったのでみんなで長崎名物の食べるミルクセーキを食してみたり。
夕方、やや涼しくなった頃、中島川辺りに戻ってみると鯉に餌をあげるおじさんやら、虫取りをしている少年やら、みんな思い思いに中島川を楽しんでいました。
中島川沿いの夏の風物詩 - 長崎夜市 - は残念ながら今年は中止になったみたいだけど、提灯だけはちょっと儚げに風に揺れていました。
夜は夜で、やっぱりちゃんぽんを食べて、そして水餃子を頼んだら何故か緑色 - 緑色の餃子と言えば、昔八重山の波照間島で食べた長命草を練りこんだ緑色の餃子がありましたが、これは何を使った緑色だろうか。。特にお店の人に聞かなかったので引き続き調査しておきます。
天気も回復してきて、帰省後ようやく夏らしい日々に。
そして長崎らしい夏はまだまだ続きます。