熱海、静寂な朝そして起雲閣

 熱海Day2 - 最近、旅先でのマイブームなのは早朝の散歩。前日にハシゴ酒してしまったけど、この日も6時AMに起床してテクテクとビーチまで。泊まっていた宿からビーチまでは歩いて2,3分程度のグッドロケーション。以前、キューバのハバナでも歩いて2,3分で海まで行けるという宿に泊まっていて、ロケーション的にはハバナっぽいな、なんてそんな事も思っているとあっという間にビーチに到着。

 朝は何と言っても歩いてる人が断然的に少ない - 写真を撮るのにはもってこいだし、のんびり散歩するのにもよい。昨日見たジャカランダは曇り空だったけど、朝の光の下ではまた違った表情も。ビーチではビーチバレーの準備をする人達や(羨ましい!)、朝からビーチで試行錯誤しながら撮影している女の子達の姿とか、そんな昼とはちょっと違う朝ならではの風景を見るとやっぱり早起きして良かった、と思うのである。

 宿では300円でご飯と味噌汁を頼めて、後は魚をその辺りで購入して好きに焼いていいよ、というシステムだったのだが、前日に魚を買いそびれてしまい、仕方ない、ご飯と味噌汁だけ、と思ったら宿の方が、宿にもストックしてある鯖を500円で売ってくれました。
 鯖を焼いてる間、宿の方とお話したり、オーナーさんの友達?がずっと三線でビギンを弾いていたりと、実にのんびりと旅気分に。

 そして、食事の後は今回の旅の目的の1つでもあった起雲閣へ - 大正時代に建てられた大正ロマンというか昭和ロマン溢れる素敵な建物で、そもそも別荘だったところを昭和22年に旅館して生まれ変わらせ、多くの文豪達-志賀直哉、谷崎潤一郎や太宰治など!-に愛されたそんな建物。残念ながら別邸は今は取り壊されてしまったけど、そこではあの太宰の「人間失格」も書かれたとか。

 現在は旅館としては経営していないのですが、熱海市が買取って一般公開しています-よくぞこれだけ立派な建物を取り壊すことなく、残してくれた、という事に感謝です。

 受付を済ませ、入り口入って直ぐの麒麟の間と呼ばれるところにだけ説明してくれる方が居て、実に話好きで(思うに熱海の方は話好きな方が多い!)、丁寧に色々と説明してくれました。
 中でもこの部屋の中でインパクト大だったのが、めちゃくちゃキレイな群青色の壁-こちらは旅館営業となってから塗り替えられたものらしく「加賀の青漆喰」と呼ばれ、旅館を開業した方が石川県の出身であった為この漆喰を使ったとのこと。そう言えば、昨年金沢旅行に行った時にこんな色の青漆喰を見たような見てないような。。

 そんな説明を聞いているとふらっと入ってきた2人組みの夫婦連れ-何と、昨日深酒をした熱海のバー、Dr.Smugglerでカメラ談義をした方たち!でした。
 
 こんなところで再会するなんて、それもまた旅らしい

 大正と昭和が織り成す空間、庭園も実に素晴らしくここは1日居て、のんびりと庭を見ながら過ごしたりしてみたいところ。季節が変わったらまた違う表情の庭を見に行くのもいいかもしれない。
 
 そして、これまた話好きというか、とても親切に受付の方が庭に羽衣の木があり、今、花をちょっとだけ咲かせていると教えてくれたのですが、残念ながら花を見つける事はできず、、。
 
 喫茶室で飲んだコーヒー、初島のクッキーもとても美味しく思った以上に見所満載、大満足な空間 - 起雲閣、でした。

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