最近は月1回は何処かへ旅しているペースでもあるし、10月はのんびりとしようと思っていたのだが、JR東日本がJR東日本路線の3日間乗り放題という魅力的なチケットを発売し、いつかは岩手には行きたいなぁなどと思っていたので、この機会に安く行こうと思い立ち、思わずチケットを買ってしまった。
そして全国旅行支援割と相まって結果、宿も安くあげる事ができた。
一旦仙台で乗り換えて一関へは東京から2時間ほどの旅だ。
一関駅到着後は直ぐに在来線に乗り換え平泉駅へ。この前の鳥取の旅もそうであったけど、在来線はそれ程本数がないので、乗り逃すと次の電車がなかなか来ないので逃す訳にはいかない。
乗り継ぎもうまくいって無事、平泉へ到着 - さすがに町中に世界遺産の寺院が点在してあるだけあり、どことなく厳かな雰囲気だ。
到着後、お腹を満たし(この話はまた次回)、まずは駅から10分程歩いたところにある毛越寺(もうつうじ)へ。この後更にここから歩いて10分程のとこにある中尊寺に行ったのだけどレンタルサイクルかバスの1日券を購入してもよかったかも。しかし、町歩きを始めた時はゆっくりとその土地を歩きながら旅を楽しもうなんて気分でスタートした訳で、結果歩き過ぎてとても疲れてしまった。
平泉と言えば中尊寺の金色堂が有名であるが、寺院が点在しているせいもあり、町の雰囲気としてはどことなく奈良のような、そんな感じの町中でした。
ここ毛越寺も幾つか火事などで消失してし まった伽藍などもあったが、広大な敷地に広がる大泉が池は美しかった。 - 池に反射する景色が素晴らしくまさに山紫水明な世界とはこの事ではないだろうか。
今回、紅葉の事は全く気にしてなかったのだけれど、タイミングよく丁度木々の葉が色付き始めていました。そうか、東北だからやはり紅葉が早いのだな、と改めて実感。
真っ赤に染まる紅葉も好きですが、私はやはりこの緑と黄色、そして赤のグラデーションになる頃の方が好きかもしれない、平泉でそんな事を思う。
毛越寺、思いがけず出会えた素敵なお寺でした。ここから歩いて次の目的地 - 中尊寺へ
岩手は私にとって46番目の土地である。つまりは残り1つ(茨城なのだけれど)訪れると都道府県コンプリートとなる。そんな事もあって今回訪れたのだけれど、岩手の中でもどこに行くか、というのが問題であった。宮沢賢治の世界もいいし、遠野なんかもいいかもなんて思ったりしたけど、何だろう、どういう訳かやはり最後は中尊寺の金色堂に心惹かれ、最終的に平泉に決定した。
金色堂に至るまでは参道月見坂を登る事になる。駅前で手作りの観光案内地図を手にした時に、この坂を自転車なんかで走って金色堂に至るよりは、のんびり歩いて行くほうがいいなとも思い、歩きにしたのだけれど、結局はこの坂は普通に山道で自転車の通行は不可、そして坂の麓に自転車を止めてから行く事になるという道であった。。そーか、それが分かっていたら、やはり坂の近くまで自転車借りて行ってもよかった気もするが、後の祭である。
そんな訳で到着した頃には結構歩き疲れていた上に、更に月見坂が待っており、なかなかの疲労であったが、この坂、実にいい坂であった。
途中弁慶堂に寄り道 - ここからの景色もなかなかよかった。それにしても弁慶の名前も出てくるとは、 いやがおうにも気分も盛り上ってくる。
本堂を通過して更に歩く - 結局10分ちょっと位歩いたところにようやく金色堂が見えてきた。
ここに至るまではお金は掛からなかったけど、金色堂へは入場券の購入が必要のようだ。ゲートをくぐり階段の先には見えるのは金色堂 - と、私は金色堂は本当に金色かと思っていたが金色でない、と思ったのだが、これは単なる囲いの建物で、この中にありました、金色堂。そこには光り輝く浄土の世界がありました。
あとは、ぐるっと歩いて金色堂の回りにあるお堂なんかを見学。金色堂の他にも沢山の伽藍やお堂を参拝、こんなにも見どころが沢山とは!
最後は月見坂を下ったところにある弁慶のお墓へ墓参り - 弁慶はここに眠っていたのかとこれまた初めて知りました。
帰りはバスに乗って一気に平泉駅へ - ここから更に電車に乗って本日の宿のある一関駅へ。まさに浄土の地を巡る、平泉へのよき旅でした。