横浜・アソビルで開催中の「バンクシー展 天才か反逆者か」へ
久し振りに横浜に行ったら、まず駅の工事がほぼ終了していて驚いた。一体いつから工事していたのだろう・・って位ずっとやっていた工事も終わり、東横線を降り西口から地下街へのアクセスが容易になっていた。
そして、今回の会場となった横浜・アソビル - この施設も何時の間に出来ていたのだろう。
普段あまり行かない東口に出て、そこから歩いて直ぐ、今回の会場となるアソビルに到着した。
1階入って直ぐに今回のメインビジュアルともなっている「Love is in the air」 - これはそもそもパレスチナのヨルダン川西岸・ベツレヘムの建物に描かれていたグラフィティで私がバンクシーを知る事にもなった作品でもあり彼の作品の中でも最も好きな作品の1つである。
インティファーダ - 火炎瓶や投石などによる市民蜂起 - を描いた作品であるが手にしているものがカラフル花束になっているという何とも素敵な作品である。
会場となる2階に上がる。
チケットは時間で区切っての予約制だったけどそこそこの人出で行列も出来るほど。が、直ぐに中に通してもらい、入ると直ぐにバンクシーの作業スタジオを再現したものや、作品の数々 - 作品は基本グラフィティアートである為、大体がそのグラフィティを写真に写したものの展示や、プリントして再現した展示が殆どで、やはり、グラフィティ自体を直接見てみたい気もしないでもなかったけど(しかしグラフィティという事もあり、その後消されたり、建物自体が撤去されたりした為、残っていないものもあるので)、今回の見せ方しかないと言えばないのである訳で、それはそれでそれなり楽しめました。
そして、何と言っても1度に彼の作品をまとめて見られると言う意味ではとても楽しめる展示でした。
そしてこれまたベツレヘムだけど、ベツレヘムに開業したホテル「THE WALLED OFF HOTEL」の1室を再現した部屋も - 何でもこのホテルの触れ込みは、「世界一眺めの悪いホテル」 - イスラエルとパレスチナの間に設けられた壁の直ぐ側に建てられている為だ。
こちらのホテル3年ほど前に立てられたホテルだけど、横浜で仲が良かったアーティストさん仲間が実際に訪れ、帰国後色々と話を聞かせてくれました。彼女も見たのは世界一眺めの悪い壁の風景とこんな光景だったのだろうか。
結局のところ、やはりグラフィティは建築と同じで直接その場所に行かないと見れない訳で、そー言った意味では展示されていた写真やパネルに比べ映像作品は臨場感もあり、いい作品が多かったです。
「ディズマランド」(バンクシーがプロデュースした悪夢のテーマパーク)や「監視カメラ」(自分が写りこむ作品)、「ガール・ウィズ・バーン」(これは有名なオークション落札後に作品がシュレッダーされると言うもの)の映像作品の数々や国別でグラフィティをまとめ、音楽と共にダイジェスト的に映像にした作品はかなり良かった。
会期は延長されて横浜では2020年10月4日まで。
バンクシーを知らないという方でしたら映画もあるので、まずはそちらを観てみるといいかもですね。
私が知っているのは2本あってそれぞれ「イグジットスルーザギフトショップ」と「バンクシーダズニューヨーク」
どちらも楽しめる作品ですので是非チェックしてみて下さい。