緊急事態宣言中でもあり、なかなか出歩けない昨今、昨年撮影していた写真で紹介できていなかったものの中から1つ紹介しようと思う - 四谷駅周辺の須賀神社やら荒木町周辺の写真である。
その昔、長い旅の途中で出会い最近も仲良くしてもらっている友人が四谷辺りに越したと言う事で、友人に会いがてら町を案内してもらいがてら四谷まで出掛けてきた。
- 四谷と言えば上智大学のイメージが強く、昔、知り合いの1人が最終リハーサル的な感じで上智大学の会議室みたいなところを借り、カフカの「審判」を演劇で上演した。
それは観客巻き込み型と思わせる演劇で - 演劇開始前に大勢の観客がテーブルを囲んで車座に座っていたのだが、私の隣に座っていた人が実は劇団員の1人で、その彼が演劇の中に入って行き、観客と思わせていた人がまた1人、また1人と劇中に参加していく・・・と言った感じで、劇が進むに連れ、自分も参加して何か発言を求められるのでは?ととてもドキドキしながら鑑賞した記憶がある。そんな意味で良く構想を練られた演劇だったと思う。
さて、そんな思い出の四谷駅に到着した。
友人がまず連れて行ってくれたのは須賀神社 - ここは何でもあの大ヒットした映画「君の名は。」のラストシーンで主人公の男女2人が再会した場所だ。映画は観るには観ていたのだが、いかんせん割りと昔観たので、記憶がちょっと曖昧。因みにこちらの神社、主祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)でした。
確か、スサノオノミコトは八岐の大蛇を退治した方ですよね。それぐらいの知識しかなかったのだが、調べてみるとこの退治の後、スサノオノミコトは櫛稲田姫(くしいなだひめ)を救い出し結婚したと言うストーリーで - なるほど、そんな事もあって、映画のラストシーンはこの神社だったのかもしれないと今更ながら納得。
さて、続いて向かったのは荒木町 - ここは「丁目」が存在しない町らしい。町名それだけで終わるとは何だか潔(いさぎよ)い。それにしても四谷駅近くにこんな町名の所があったとは東京もまだまだ知らないところだらけ。
まずは、車力門通りへ - ここはその名の通り藩主のお屋敷へ荷車で荷物を運んでいたという由来らしく、そして今は小さな飲み屋が軒を連ねていて、どこもかしこも面白そうなお店ばかりだ。世の中落ち着いて来たら、この辺りで1杯飲んでみるのも良さそうだ。
通りはどこと無く神楽坂にも似たような赴きで、古きよき昔ながらの花街の雰囲気を残しつつ、ノスタルジックな気分に。千葉にゃんにも出会えました。
ここはすり鉢状の地形になっており、深部には「策の池」と呼ばれる池がありました。こちら「むちの池」と読むらしいがなかなか難読である。どうやら、江戸時代に乗馬用の策(むち)をこの池で洗っていたが由来らしく、歴史の長さを感じさせてくれました。
水辺と言えばやはりの弁財天様が祀られておりました。
荒木町界隈をぐるっと一周した頃には日も暮れ始め、茜色の空に。
車力門通りとは別の通りでチェコビアーのお店を発見したのだが、値段がちと割高で諦め、、 - そう言えば、コロナ騒動がある前は、機会があったらチェコにでも行ってチェコビールを、と思っていた事もあったが、何だかうやむやになってしまった。海外旅行はホントいつから行ける事やら。
そんな訳でハッピーアワー中で値段もお手軽なビアスタンドで軽く1杯 - 久々のヒューガルデンを頂きました。
こちらベルギービールですがその昔、オランダに長く居た頃によく飲んでいたビール。2000年頃だったと思うけどあの頃は日本にはこんなフルーティなビールなんかなくって、初めて飲んだ時はとても感動したものだ。ヨーロッパではレモンの切れ端を入れて飲むのがスタンダードなので、それに倣ってきちんとレモンも入れてもらいました。みなさんも今度ヒューガルデンを飲む時はお試しあれ。