ハタチの頃に1人で京都へ旅してからウン十年、気付けばこれまでに46都道府県巡ってきた訳だけど、遂に残りの1つ茨城県・水戸へ。
正に画竜点睛 - これで遂に日本各地制覇だ。全ての都道府県に行こう、と思って旅を始めた訳ではないのだけれど、数年前、気付けば40県ほど旅をしており、最後の方は(勿論行っていない地を訪れたいという思いもあり)、ピンポイント的に未踏の地を狙って旅をしていたのだけれど。それにしてもハタチの頃に旅した京都の事もよく覚えているし、あれからここに繋がっていると思うと何だか感慨深い。
さて、水戸へは芸術館を巡る位の旅を考えていたのだけれど、水戸在住の友人に連絡すると、日立方面へ車で案内してくれるという事で、ありがたい。やはり持つべきものは友である。
品川から「ときわ」に乗り込みいざ水戸へ - 今回の旅のお供は奥田英朗の「噂の女」をチョイス。
列車はひたすらのっぺりとした関東平野を走る。思うに1つもトンネルを通過していない気がする。生憎の空模様で、数日前までは春のような陽気だったのに、水戸到着前には雪模様に。何てこったい。
水戸駅到着後は雨に変わったが、肌寒い。こんな感じなら雪の方がまだいい気もする。駅前広場は思っていたよりも徳川色が強く、三つ葉葵のご紋もよく目にするな、という印象。
雨にも負けず、駅前をぶらりとするとかなりいい感じの昭和チックの通りに迷い出た。しかし飲み屋街のようでどこもまだ閉まっており、お昼ごはんを提供してくれるところはなく結局駅に戻り、駅ビルで昼食を摂ることに。
暫くすると友人が車でやって来てくれて、久々の再会の喜びを分かち合い、一路北の日立方面へ。忙しい合間を縫って駆け付けてくれた事に感謝である。
まず目指すは御岩神社 - 説明によると常陸国最古の霊山と言われている御岩山の麓に鎮座する神社で様々な神様が祀られているとのこと。割と山深くなってきたせいか、途中から雪になり赤い山門に雪がよく映え幻想的な景色となり、(当初は悪天候を嘆いていたけど)寧ろ、この天気で良かったかもしれない。
色んな神様にご挨拶し、どんどんと進む。高い木々、そして奥には御岩神社の社殿があり、何だかかなりのパワーを放っている。更に奥へと行けるようだが、雪の為か立ち入り禁止になっており断念。
ここの地一帯ではかなりのパワーを感じた。そして、どういう訳だか分からないけど、この後、私の電波時計がおかしくなって、これまで1度も時間なんて狂った事なんてないのに、気付くと1月1日の12時半になってしまっていた。。どういう事なんだ。
そして、飲みたい時に残念ながら参道沿いのコーヒー屋さんはもう店じまいで残念。
この後はここから30分ほど走ったところにある横川温泉・湯本巴屋旅館へ日帰り温泉に - かなり山深い温泉地で、まるでつげ義春さんの本に出てくるような世界、そして鉱泉という事でかなりいい湯でした。ぬるくもなく熱過ぎる事もなく、友人とは実は10年近く振りの再会でもあったので、ゆっくり湯に浸かり、これまでの事なんかをのんびりと語り合ったり。
この後、再度水戸市内に戻り、どぶ汁をつつきながら、日本酒で乾杯。どぶ汁とはあんこう鍋の事で、初めて頂きました。味噌の濃厚な味加減が身体に染み渡る。