伊是名島の北、8kmのところに位置する伊平屋島 - ここは沖縄県最北の島だ。
伊是名島の次はこの伊平屋島に向かう事にした。船だと30分程で移動できる筈なのであるが、何故か両島を結ぶ定期船がない。。仕方がないので一旦本島の運天港まで約1時間掛けて戻り、フェリーターミナルで伊平屋島行きのチケットを購入し、再び今来た航路を戻る形で伊平屋島を目指すというルートになる。
そんな訳で伊平屋島行きの船に乗り込み1時間程すると先程まで居た伊是名島を横目に見ながら伊平屋島に近づいてくる。運天港からは1時間20分の航路で到着、それにしても港周辺の海の青さと言ったら!
この日は移動だけという予定であったので車は翌日借りる事にし、宿の人に港までの迎えを頼んでおいた、、が、それらしき人は見当たらない。5分程経っても誰も現れないので宿に電話すると「あ、もう1便着きました?!?今からすぐ行きます、5分ほど、待っててくださいね~」とのこと。前日にも確認の電話を入れていたのであるが、まぁこの辺り沖縄らしい。
それにしてもこの宿泊した宿、目の前が直ぐ海、そしてどーんと目の前に伊是名島が見渡せて絶好のロケーションである。
本日は移動だけ、と言っても部屋でごろごろしていても勿体無いので、夕方前に共同売店まで出掛けてみた。宿の人の話だと500m程行くとあるという事であったが、なかなか見つからない。多分1km以上は歩いたのではないだろうか、、やっと発見!いい散歩になった。
そしてこの売店近くの島尻集落にも古い沖縄の佇まいや神事などが行われる場所が沢山残されており、雰囲気のある場所でした。ネコさんたちに沢山会えたし、出掛けてよかった。
ー 翌日、この日も見事に晴れ渡った。この日は港で車を借りて島内散策 - まずは島の南端にある野甫島を目指す。途中、北緯27度線なるものを発見。ここが嘗ての日本と沖縄の分断点であったようで、それが27度線であったという事も恥ずかしながら初めて知りました。
27度線を示すモニュメント、そしてその当時の事について書かれた記事や写真が展示されており、背後に映える青い空も何だかもの悲しく見えてしまう。
ここから暫く行くと野甫島という小さな有人島があり、この島に掛かる野甫大橋が見えてきた。折角なので、橋近くにあった駐車場に車を停めて歩いて橋を渡ることに。
この辺りの海が伊平屋島では1番綺麗だったかもしれない、まさに世界は伊平屋ブルーに染まる、そんなエメラルド色の海でした。
野甫島自体はこじんまりとした島であるので、車だと5分もあれば1周はできるのではないだろうか。
島に入って直ぐに「塩の博物館」なるものを発見。ここで塩作りをされているご夫婦が世界中を旅して集めた塩や写真なんかを展示しており、またここでどのようにして塩を作っているかなどの映像も見せてくれた。何よりもこの2人の話が面白く、野甫島に行く事ありましたらぜひ立ち寄ってみてください。そして勿論、ここで作られている塩、<塩夢寿美(えんむすび)>も購入してきました。
島の見どころは他には、ちょっとした展望台があったり、そして漁港近くの桟橋から見る風景がもの凄く綺麗で、結局この桟橋は滞在中に何度も訪れました。クリームソーダのような水色をした海、本当に美しかった。
お昼は古民家風情のご飯処で、伊平屋名物のもずくがたっぷり入った沖縄そばを頂く。そこから車を北上させ、一本松の念頭平松を見た後、クマヤ洞窟へ - 巨大な岩の中が何と空洞になっており、中にも入る事ができる。中はひんやりとそして、少しも怖い感じもする事なく、奥には神事を行うような場所も設えてあった。
このちょっと先に行くと灯台があり、ここいら辺りが沖縄最北端か。車を止め歩きで更に進んでみたが、藪が覆い茂っておりその先までは進めず、大体、この辺りが沖縄最北の地、という事で。
沖縄本島最北端の辺戸岬や、日本最北端の宗谷岬のように「最北の地」を示す石碑なんかは何もなかったが、沖縄最北の地まで来たのだなぁと少しばかり感慨深かった。
最後、島の中心辺りにある、勝岳展望台へ - ここから港の方まで島が見渡せる。条件が良ければ与論島まで見えるらしいのだが、この日は霞んでそこまでは見えなかった。
沖縄にしては珍しい米どころでもある伊平屋島、沖縄ではなかなか見渡せない田園風景が広がっている。そして、タイミングよく第2便の船が丁度港に着岸する時間であった。
この日は夕日を見にまた野甫大橋辺りまで出掛けてみたが、雲が多くあまりパッとせず。
伊平屋島には三線片手に那覇から友達も遊びに来てくれたので、海を見ながら伊平屋の泡盛で乾杯。旅の空の下、旅仲間と飲むお酒はいつだって美味しい。
目の前にはどこまでも広がる伊平屋ブルーの世界、この青さは実際に見てみること、おススメです。