水戸の旅2日目 - 昨日のぐずついた天気から一転、雲1つない快晴!気温も暖かい。
ホテルで朝食を済ませ、本日の目的地、水戸芸術館へ。
あまりにも天気がよいので散歩がてらホテルから歩いて行こうかな(歩いて20分程と思う)、とも思ったが、駅前で芸術館行きのバスが丁度停車していたので、思わず飛び乗ってしまった。
10分程バスで走り、芸術館最寄り駅で停車 - そこから少しばかり歩くと道の先に芸術館のシンボルタワーとでも言うべき水戸タワーが見えてきた。
晴れた青空に聳えるタワーが美しい! - 映像などでは何度か見たことがあるこのタワーだけど、実際に見ると今までの印象と全く異なり美しい。タワーの袂では子供たちが縄遊びなんかしたりしていて素敵なオーラ全開で、すっかりこの空間が気に入ってしまった。
水戸芸術館は現代美術のギャラリーだけでなく、コンサートホールや劇場も併設されている所謂、文化複合施設で何とも贅沢な空間だ。
施設内の一角には先日お亡くなりになられた小澤征爾さんを追悼するエリアも設けられており、これまでの足跡を辿る写真やポスター、映像なども展示されていた。
さて、今回鑑賞してきたのは、須藤玲子さんの「NUNOの布づくり」- 布やテキスタイルを用いた作品の展示で、会場内は撮影可能だったので、撮影も少々。
作品は様々なスタイル、カラー、(個人的にだけど)何だかチベットっぽいなぁと思わせてくれるものなど様々でとても楽しめた。この柄のブックカバーとか欲しいな、とか思ったりするものも多数あったり。
自由に手に触れて実際の手触りなどを楽しめる作品もあり、色んな技法で編まれた布などの違いを知れたりと、布の世界はなかなか奥深い・・・。
個人的にヒットしたのは「こいのぼり」の作品郡 - どこかで見た気がするのだが、思い出せない不思議な造形の「こいのぼり」。
そうか、外に展示してあったのも、あれらも須藤さんの作品の一部だったのかと今更ながらに思う。
丸亀の猪熊弦一郎美術館での展示もあったようなので、以前そこで何かしら見掛けてたのかもしれない。
館内にはこの水戸の旅ですっかりお気に入りになった茨城発祥のコーヒー屋さん、SAZA COFFEEもあり、しばし寛いできた。カフェ内には図録や美術本なども多数置かれておりそれらは自由に手に取って読む事ができ、こんな空間が近所にあったら毎週末通いたいな、そんな事を思わせてくれる空間でした。
美味しいコーヒーを頂きながら、しばし展示の余韻に浸るという、何とも素敵な文化空間でした。
最後、帰りの電車まで少し時間があったので、折角なので偕楽園にも行ってみる事にした。狙った訳ではなかったのだが、丁度梅の花が咲き始めている時期でもあるし。
来る時に降りたバス亭まで戻ると偕楽園までのバスがある事が判明 - 暫くするとバスがやって来て、15分ほどで快楽園の最寄バス亭に到着。が、ここからが長かった。
バス亭から延々と歩いて、ここが偕楽園?と思わしきところで到着したのだが、そこは実は偕楽園公園で(しかしここも結構いいところだった)、またそこから歩くのだが、橋や陸橋を渡ったりと、私がバスを降りたところからだと迷路のような、とまでは言わないにしてもなかなか難解複雑な道のりであった。
どうにかこうにかで偕楽園入り口に辿り着き、園内散策をやっと開始 - 大理石でできた湧水泉の吐玉泉(とぎょくせん)を見たり、京都から持ってきたという 孟宗竹林を見たり、そして梅林を歩いたりとなかなか雅(みやび)である。
私が入ったところと反対側に位置していた東門辺りに来ると大混雑だったけど、この辺りは芝生内にも入れたりでのんびりできそうだ。レジャーシートを敷いて、そこでお弁当を食べたり、梅の木を愛でながら花見をしたりと皆、それぞれのスタイルで楽しんでいるようで、私もいつものように芝生の上にごろりと横になる。もうすっかり春の陽気である。
最後、東門から抜けて暫く歩いたところに臨時駅として開設されていた偕楽園駅から一旦水戸駅に戻り、そこから再び電車に乗って東京へ - お昼ご飯を食べる時間がなかったので、駅中で印籠弁当を購入し車窓から広がる関東平野を眺めながら食す。
パワースポットに温泉、そして美味しい食事や芸術館などなど - 水戸がとっても好きになった、そんな旅でした。